キャスティング会社という言葉を最近は良く耳にするようになりました。
このキャスティング会社ですが、上手に使うと自社の企画をとてもスムーズに進めることが可能になってきます。
この記事では、キャスティング会社について詳しくお話すると同時に、使い方のコツやおすすめの会社を紹介していきます。
キャスティング会社とは?
キャスティング会社は、タレントやインフルエンサーなどの著名人と企業側を結びつけることを仕事としています。要するに仲介業者です。
人材を見つけて紹介してくれる会社であり、私たちの身近なところで例えると賃貸不動産に似ています。
希望する物件の条件を伝えて探してもらって紹介してもらい、物件が気に入れば契約になるのと同じで、希望するタレントの条件を伝えてキャスティング会社から紹介してもらった人材が探していた人であれば契約を結ぶイメージです。
最近は時代のながれでSNSを使ったインフルエンサーが増えてきており、インフルエンサーを使う企業も増えてきています。しかし、どうやって探せば良いのか分からないなどの悩みもあり、そこでキャスティング会社の需要が高まってきているのです。
キャスティングの意味は?
キャスティング会社の「キャスティング」の意味ですが、素直に英訳すると「投げる」「投じる」となりますが、今回の場合は「配置する」という訳となります。
つまり、企業側の求めているポジションにタレントを「配置」するという意味合いになります。ただ、実際はそんなシンプルな形ではなく、キャスティング会社は企業側にヒアリングを行って企画に向いた人材を明確にするところから手を貸してくれますので、企画を進めるにあたって自社に欠かせない戦力という意味と捉えるのが良いかもしれません。
キャスティング会社の利用方法
キャスティング会社を使う時はどうしたらいいのでしょうか。こちらの条件にみあった人材を探してくれるキャスティング会社ではありますが、利用方法や事前に行っておくべきことを知らないと、求める人材をスムーズに紹介できない可能性がありますので、より詳しく解説していきます。
キャスティング会社を利用する前に
キャスティング会社を利用する前に絶対にしておかなければならないことがあります。
それは…
『タレントに求める条件』
となります。
タレントなら誰でも良いという場合もあるでしょう。
しかし、キャスティング会社は、企画に見合ったタレントを探すプロですので、適当に依頼をするのは勿体ないです。加えて「誰でも良い」という曖昧な感じでは企画が素晴らしくても成功から遠ざかってしまいます。
ですので…
・タレントに求める条件
・タレントに何をして欲しいか
・企画に会わないタレント像
の3点を明確にしておくようにして下さい。
キャスティング会社利用の流れ
自社でどのようなタレントを使いたいかがハッキリしたら、次はキャスティング会社を利用するのですが、どのような流れになるのかを紹介していきます。
STEP1利用するキャスティング会社を決める
まずは、利用するキャスティング会社を決めていきます。キャスティング会社によって、どの分野に強いかなどが異なっていますので、必ず事前にいくつかのキャスティング会社を比較して下さい。
おすすめのキャスティング会社については、ページの最後に紹介していますので、そちらを参考にしてもらえれば、会社選びで失敗することはないでしょう。
STEP2担当と打ち合わせ
キャスティング会社に依頼を行った後は、担当との打ち合わせに入ります。
この時の注意点としては、しっかりとこちらの要望を相手側に伝えることです。
キャスティング依頼になれていないと、ついつい相手側のペースで話し合いが進んでしまいますが、それだと思ったことを言えなかったり、こちらの意図がしっかり伝わっていなかったりなどのトラブルになるので、ハッキリとこちらの要望を伝えるようにして下さい。
STEP3決定&依頼
担当との打ち合わせを経て、満足いくタレントを紹介してもらえたら依頼する流れになります。一度依頼するとキャンセルはなかなか難しいので、本当にそのタレントで良いかは確認するようにしましょう。
また、サイト上で自動でマッチングするような仕組みの会社の場合は、承諾をすると自動でオファー成立となっています。
キャスティングの料金相場は?
キャスティング会社に仕事を依頼すると、一体どれくらいの金額がかかるのでしょうか。正直、これに関してはピンキリとなっています。
誰もが知っているような有名タレントになってくると1回あたりの依頼は数百万円にもなります。逆に、これから売り出していきたい無名に近いタレントだと10万円以下になってきますが、これだと利用する意味はないと言えるでしょう。
どのような意図でキャスティング会社を使うのかによっても変わってきますが、最低でも50万円クラスのタレントを起用しないとインフルエンサーの役割を果たしてくれず、無駄にお金を使って企画が失敗するのは目に見えているのでくれぐれも気を付けて下さい。
キャスティング会社のメリット・デメリット
キャスティング会社を使うことでどのようなメリットがあるのでしょうか。
また、逆にデメリットはあるのでしょうか。この点について掘り下げていきます。
キャスティングを使うメリットとは?
キャスティング会社を使う一番のメリットは、ブランド力を利用できることです。
自社の名前や商品に知名度があれば普通に売り出しても認知されるのは難しくありませんが、そうでない場合だと、消費者に興味を示してもらうことすらできません。
しかし、有名なタレントをイメージキャラクターとして利用することができれば、ブランド力で商品を知ってもらうことができるので、企画が成功しやすいのが一番のメリットとなっています。
どれだけ優れた商品やサービスであっても認知されなければ売れることはありません。
少し乱暴な言い方になるかもしれませんが、商品力が無くても知名度さえあればある程度の売上を見込むことができます。
その役割を担ってくれるのが、キャスティング会社に紹介してもらうタレントというわけです。
・事業を軌道に乗せやすい
・タレントのブランド力を使った戦略ができる
この2点がキャスティング会社を使う上でのメリットとなっています。
キャスティング会社を使うデメリットは?
逆に、キャスティング会社を使うことのデメリットはあるのでしょうか。
正直、依頼をして、タレントの知名度で紹介をしてくれるので、デメリットらしきものは見当たらないように思えます。
でも、ここには罠が潜んでいるので気を付けて下さい。
9割のタレントはほぼ大丈夫と言っても過言ではないのですが、稀に過去に問題を起こしてしまっているようなタレントもいます。
ニュースなどで聞いたことがあると思いますが「ステマ※ステルスマーケティング」「サクラ」を行ったことで悪評の立ったタレントも存在しています。
つまり、過去に何かしらの問題を起こしているようなタレントを使ってしまうと、せっかくお金をだして紹介してもらっても消費者からは「これってサクラじゃないの?」と疑いをもたれてしまい、自社のイメージも悪くなってしまいます。
ニュースに載るような問題を起こしたタレントであれば把握もできますが、それ以外のタレントだと分かり辛かったりするので、必ず事前にキャスティング会社から紹介されたタレントについては、過去の活動内容を調べておくことをおすすめします。
あともう一つのデメリットは、こちらが期待していたような効果を得られないケースです。
最初から100%成功すると約束されているわけではないですが、値段の割に効果がなかったというのは懸念材料となっています。
依頼料が100万円超えるような有名な人であれば、そのような心配はないでしょうが10~50万円の依頼料のタレントになってくると「知っている人は知っている」ということが多く、依頼料に見合わない結果になってしまうことも少なくありません。
この辺りは自己責任の部分でもありますので、キャスティング会社から紹介されたタレントについては、相手の言うことを鵜呑みにせず、必ず自身で調べて、今回の企画に相応しいか否かを見定めるようにしましょう。
おすすめキャスティング会社一覧
キャスティング会社への依頼の仕方、メリット、デメリットについては理解できたと思いますので、実際にどの会社が良いのか紹介していきます。
キャスティング会社を比較する上では…
・強い分野
・登録しているキャスト数
・金額
の3点がポイントとなります。
特に、どの分野に強いかと言うのは、非常に重要なことですので、その部分を重点的にチェックしてみて下さい。
BIJIN&Co.株式会社
引用:CLOUDCASTING
CLOUD CASTINGというサービスを展開しており、簡単に発注できるのが特徴となっています。年間で10.000件以上のオファーが成立しており、登録しているキャストも30.000名以上と国内でもかなりの規模となっています。
料金形態がチンプルで、起用する人数に応じて見積もりが出される仕様になっています。とにかくキャストが多いので、他のキャスティング会社では見つからなかった方でも、CLOUD CASTINGであれば気に入ったタレントが見つかることでしょう。
株式会社wwwaap
引用:株式会社wwwaapp
クリエイターに特化したキャスティング会社となっています。SNSでの拡散に強いタレントが勢ぞろいしているので、自社の広告戦略をSNS中心で考えている方にはおすすめとなっています。
マーケティングサービスも行っているので、キャスト紹介のタイミングで単に「探す」だけでなく「戦略」を一緒に考えてくれるのは大きな強みとなっています。
とにかく自社商品などの露出を増やしたいと考えている方にお勧めのキャスティング会社と言えるでしょう。
エイベックス・ビジネス・ディベロップメント株式会社
大手エイベックスが運営しているキャスティングサービスが「avex management cloud」です。エイベックスと言えば、アーティストが多いイメージですが、ここ最近はインフルエンサーの育成にも力を入れており、自社で育成スクールを立ち上げるなど積極的に活動しています。
大手だから依頼料が高そうに感じている人もいるかもしれませんが、その辺りは一般的な相場となっているので特に心配する必要はないでしょう。
株式会社N.D.Promotion
美容系でのタレントを探している方にぜひともお勧めしたいのがNDプロモーションです。人気のモデルが多く所属しているキャスティング会社となっており、様々なプロモーションに対応しています。
若年層に対しての訴求に強い会社となっているので、商品やサービスのターゲットが若いのであれば、NDプロモーション一択と言っても良いかもしれません。
また、自社でカメラマンやスタイリスとも囲っているので、依頼後も準備などがスムーズに行われます。とにかくスピーディーに進めたい人にもお勧めです。
株式会社Starbank
引用:Starbank
とにかくキャスティング会社を安く使いたい方にお勧めなのが、こちらのStarbankです。サービスの利用自体は無料となっており、マッチング手数料を支払う仕組みとなっています。
ただ、これはあくまでも手数料を会社に払っており、タレントには報酬を払う必要があります。面倒なやりとりは一切必要なく、サイトに案件を登録して、そこからマッチしたタレントにオファーをする仕組みとなっています。
登録しているタレントも10.000人となっており、規模も小さくはありません。
キャスティング会社を使うことが初めてで、少しでも安く済ませたい方におすすめできます。
まとめ
以上がキャスティング会社の説明となります。
タレントやインフルエンサーを使うことの一番のメリットはなんといっても宣伝力にあります。
自社だけでは露出が不十分な場合だとビジネス自体が上手くいきませんので、キャスティング会社を使って上手にタレントを利用することをおすすめします。
今の時代、とにかく拡散力をどれだけ利用できるかがビジネス成功のカギを握っています。昔ながらの手法を決して否定するわけではありませんが、インフルエンサーたちが及ぼす事業への影響は世の中のSNSの普及に応じて大きくなってきています。
今後も、SNSを使ったビジネス戦略はますます絶大になっていくことでしょうから、今のうちにキャスティング会社を使った新しいビジネスの形を作り上げていくのが良い選択と言えるでしょう。